2007年01月05日
第3日目 マウント・アイザからデビルズマーブル (1)

本日のツアールートです。

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今日からいよいよ今回のツアーの目的地に入っていきます!!
今日は、ハイライトが3つも有ります。
1・あこがれのノーザンテリトリーへ入る。
2・スチュワート・ハイウェイを走る。
3・デビルズマーブルに行く。
個人的な話をすれば、今回のツアーをそもそも組んだのは、この「デビルズマーブル」の奇岩を見たい!!と言う興味が始まりでした。
後程、「デビルズマーブル」の事は、たっぷり報告をしますね。
それでは・・・ 本日の日記。
さて、Mount Isa(マウントアイザ)のキャンプ場で向かえた朝は、暑さで目が覚めた。
それも、予想を反して乾燥ではなく蒸し暑さだった。
テントから出てサイトを見渡すと、人も殆どいない。(もっとも昨晩の時点でチェックインしていたのは、ざっと10組程度だった)
天気も曇り。

みんな、それぞれ自由なテント・キャンピングカーでのんびりしている。

面白いでしょう?! なかなか日本では見られないテント。
どれも、結構年季が入っていて、みんな大事そうにそれぞれ使っている。

暑くて、フライを張らない人も結構いる。 (雨が降ったらどうするんだ?!)

とにかく、キャンプ場を出発!!
なんと言っても、今日は「デビルズマーブル」の先にある、「Wycliffe(ワイクリフ)」と言う地区にあるキャンプ場。
約1000kmのドライブ!!
もたもたしていたら、「Wycliffe」にたどり着けなくなる。


例の大煙突を見ながら、街を出る。
・・・と言っても、5分もかからずにこの風景・・・ (^^ゞ(^^ゞ

相変わらず、まーっすぐのフリンダー・ハイウェイ!!
ハイウェイと言っても普通に交差点は有るし、自転車や人も歩いていたりする。
制限速度が、130km と言うことだけがハイウェイ!!
(ただ、集落や学校のあるところに来るといきなり、制限速度が30kmになる!! アメリカと同じだね・・)
そうそう、内陸部に入ってくると、あれだけ海岸線の道路に有ったランナバウトがまるで無い!! なんて事を一人で感心をしながら、ひたすら真っ直ぐな道をドライブしていく。
それと、今日は試さないと行けない大事なことが有る。
途中、約400km以上ガソリンスタンドが無い箇所がある。
車に積んだ「ジェリ缶」を使っての給油だ。
今回のツアーの後半には砂漠を横断する。
この時に、想定外の自体に陥らないようにシミュレーションを行う。
恐らく、フリンダーハイウェイからスチュワートハイウェイに入る当たりでこの作業を行う事になると予想している。
ちなみに・・・
「ジェリ缶」って知っていますか?
(これは、ナチュラムでも売っていない?!(#^.^#) 多分・・)
自衛隊等の軍事で使っている、丈夫なガソリンタンクの事をそう呼ぶ。
(衝撃に強く、中には防塵処理をしている)
オーストラリアでは、ちょとしたアウトドアショップやホームセンターで売っている。
(さすが、アウトバックの国)
命を繋ぐ大事な道具です。

「ジェリ缶」です。
ただ、問題は大きく嵩張るので、我々が今回調達をしたのは、ただのプラスティックの日本で言う「灯油缶」!! 使い捨てが出来る理由もあり、初日のタウンズビルで調達をした。
20リットルの缶を二つ。
これでちゃんと、給油が出来るか否かのテストを行う予定だ。
2007年01月05日
第3日目 マウント・アイザからデビルズマーブル (2)

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とにかくひたすら真っ直ぐな道を走る。
・・・ 対向車とすれ違うのは、1時間に2回ぐらいの交通量。
・・・ 時速は130kmを超えるているのに・・・
ちょうど昼前に、見えてきた!!
州境だ。
クイーンズランドからノーザンテリトリーに入る入り口だ。
ちなみに準州とは・・ 自治権は認められているが、議会は一院制で最終的は連邦政府の判断で物事が議決される・・・・
それに、他のオーストラリアの各州に必ず付いている、ユニオンジャックが州旗に反映されていない。

ノーザンテリトリーの州旗
ノーザンテリトリー側のborder!!
クイーンズランド側のborder!!
これがborderです。
こんなふうに、Borderに沿ってずっと金網が張ってあります。
これは、家畜の管理だけではなく、DOG-FENCE(別の日のBLOGに詳しく書きますね)の役割も果たします。
しかし、ここは 本当に何にもない!! 何にも無いのは米国の州境にもあったが、少し行くと必ずそう遠からず小さな街が有りました。
ニューメキシコからテキサス・テキサスからアリゾナでも、ミネソタでも・・・
国境でも、メキシコの超田舎のリオグランデの河口近くからアリゾナに戻ってきた事があります。 それでも少し走ると人がいた。
でも、ここは人の気配もない。
しかし、思わず仰け反るほどのハエ・蠅・はえ !!
歩いていると口の中まで入ってくる。
オーストラリアでは、確かに蠅は多かった。 手で払いきれない程の蠅に集られることは確かに何回も有った。
ただ、ここの蠅の数は、そんな生易しい量ではない!!
だって喋るとほぼ100%口の中に入る。
タイミングが悪ければ飲み込んでしまう・・・ (;O;)
結局、何も喋れず、それでも数匹飲み込んで・・・ 這々の体で、Borderを離れた!!
後にも先にもこの数の蠅と遭遇したのは経験がない。
別に、家畜や家畜の糞等があるわけではない・
空気は、むしろ美味しい。
(もっとも深呼吸をすると確実に蠅を吸い込むことになるのだが・・・)
2007年01月05日
第3日目 マウント・アイザからデビルズマーブル (3)

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州境も無事に?越えてノーザンテリトリーを足を踏み入れてドライブを続けている。
風景は、州を超えてもなーんにも変わらず、真っ直ぐな道がひたすら続いている。
すれ違う車も、30分に一台ぐらい・・・
何が、変わった言うと、制限速度が140km になっている。
クイーンズランドの制限速度より、10kmから20km早い設定だ。
普通の道・・・・ 名前こそ、「フリンダーハイウェイ」だが、普通に交差点もあるし、牛も羊も横断している。 日本で言えば普通の片側一車線の国道だ・・・
でも、140kmで走っていても景色も大きく、空も広く、なーんにも無いので、全くスピード感が無い。
時より、ロードトレインと呼ばれる、荷台を3台・4台連結して走っているオーストラリア独特のトラックに追いついたり、すれ違ったりする。
全長が、長いものになると50m位あるので、幾ら対向車が来ないと言っても、結構抜かすのに気合いが居る。 ロードトレインも100km以上の速度で走っている・・・
ロードトレイン
追い抜くのには結構、気合いが要ります!!
途中、ロード脇の休息所でいつもの、イタリアン昼食を作り食べた。
休息所と言っても、いつもの簡単な屋根があり、飲めない水が出るだけの所だ。
飲めない水が出るのは、恐らく車のラジエーターの冷却液に使う為の物だと思う。
なんで、水道は勿論、電気もないところで水が出るのかの謎は、下の写真が答えだ。
風車で井戸から水をくみ上げタンクに溜めている、タンクから直接蛇口までパイプが引かれている。
・・・ところで、この昼食も、蠅の大群に襲われ あっという間に切り上げなくてはならなかった。
そして、いよいよとガソリンが無くなり、警告灯が点灯する。
次のガソリンスタンドは、スチュワートハイウェイに入るまでまだ、200km位有る。
それでは、と言うことでガソリンをジェリ缶より入れてみる。
今回は20リットルを入れてみた。
燃費が、平均13km位で走行をしているので、20リットルでガソリンスタンドまで余裕で到達出来る目論見だ。
きちんと入れることが出来たが、給油を終えるときに結構な量をこぼしてしまった。(不器用・・・(;O;))
車のボディや地面、そして自分の手にタップリと垂らしてしまった。
日本でガソリンや灯油をこぼした時は、臭いが結構するのだが、なーんと、一瞬で跡形もなく蒸発!! してしまった。 本当に一瞬!!
何よりも驚いたのが、手にこぼしたガソリンはあっと言う間に、気化熱効果を思いっきり出して蒸発。 手は、氷結!!とは大袈裟だが、そのぐらい冷たく感じる。
幾らガソリンが揮発性が高いと言っても、恐ろしきオーストラリア。
更に驚いたのはガソリンがかかった手が全く臭くない?!
何でだろう・・・・・
なーんて事を考えながらドライブを続けていると、いよいよ、スチュワートハイウェイに入る交差点まで来た。
スチュワートハイウェイは、最北端のダーウィンから最南端のアデレードまで、オーストラリアのど真ん中を南北に貫く大幹線。
ここまで、来たら本日の目的地、デビルズマーブルまで大分近づいてきた事になる。
さて、大幹線のスチュワートハイウェイへの合流して・・・ と言いますと、相変わらずの
車は居ない、時速は140km・・ 全くフリンダーハイウェイを変わらない。
道も、特段よくなっている訳でも無く、少し拍子抜け。
途中、アボリジニが人口の約9割を占めているテナントクリークに立ち寄り、ガソリンと食料・水を買い込む。
テナントクリークは人口3500人だがノーザンテリトリー第4の町である。
そもそも、
ノーザンテリトリー自体、信じられない事に人口は20万人。
ちなみに日本の国土(37万平方メートル)でノーザンテリトリー(140万平方メートル) 実に3倍以上の大きさ
そのうち、州都のダーウィンに11万人。 アリススプリングに2万5千人・キャサリンに75000人・そしてこのテントクリークに3500人。
と言うことは、残りの
わずか人口5万人だけが日本の国土の3倍以上有るノーザンテリトリーにちらばっている・・・って事
?!
と言うことは・・・・・・
テナントクリークのスーパーマーケット
2007年01月05日
第3日目 マウント・アイザからデビルズマーブル (4)

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テナントクリークで食料品も水もガソリンも補給をして、一路 本日の宿営地、Wycliffe(ワイクリフ)へ向かう。
ワイクリフは、砂漠の中のオアシスの様な所だ。
(もっとも、このあたりに有る街は、みんな水の出るところだけに有る。当たり前だが・・)